NPO業務サポートで独立して1年経ちました。

おつかれさまです。

去年の9月6日、開業届を出しちゃんと独立してから、ちょうど1年経過しました。

 

この場では振り返りとして、

・お仕事や活動としてやってきたことやそこから感じたこと

も書きながら、

・これからどんな取り組みをしていきたいか

をお伝えできたらと思います。

NPO業務サポートをやってから:今までどうやって生きてきたか

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(↑今夏にご依頼いただいて開催したセミナー時のチラシです。)

「NPOやソーシャルビジネスをやりたい人、やりはじめた人のサポートをする」と決めてから現在まで、

・前職NPOの業務

・とある市民活動支援センターのバックオフィス業務

・とある財団法人のバックオフィス業務

・企業や個人から依頼を受けてのサイト制作やNPO法人化サポート

・セミナー講師

が主な収入源となってきました。

 

事業活動の業務から管理系の業務までなんでもやってきた、というのが本当に大きく。

あれだけの経験ができたことを本当に感謝しています。

 

小規模な組織にとって、

・煩雑な業務(経理・総務など直接事業に関係ない業務)

・難易度が高い業務(サイト制作をはじめIT系業務)

のアウトソーシングというのはやはりニーズがあるんだなぁと体感しました。専門家に外注するよりは割安で、頼める範囲が広いというのがあるでしょう。

ただ他に似たようなことをやっている企業・団体・フリーランサーもいる”そこそこレッドオーシャン”ななかで、まあまあ安定して仕事ができたのは、ただ運がよかったからです。まわりの皆様のおかげです。まじで。

本当にありがとうございます。

NPO業務サポートをやってから:NPO界隈でビジネスやることへのジレンマに悩まされる

いま考えるとチンケなことで悩んでいたなと思いますが。

悩んでいたポイントは、

・専門性がないことへのジレンマ

・お金もらってやることへのジレンマ

の2つでした。

【専門性がないことへのジレンマ】

新卒で入った会社を2年で飛び出して以降、何でも屋さん的な感覚で、できることをとにかくやるという雑なキャリアの積み方をしたからというのが大きいです。

しかもNPOサポート業界でビジネスをやっている人たちは、何かしらの専門性をもって特定の業務分野をサポートする、というのが多数でした。

引け目・ひがみも多分にあったと思いますが、これはまわりの人たちが仕事を振ってくれ価値を提供させてくれたおかげで解消できました。

【お金もらってやることへのジレンマ】

NPO界隈はボランティアやプロボノというかたちで無償でNPOをサポートする個人や団体もたくさんいます。

そのなかで自分はお金をいただいて似たようなことをしている、というのが当初はとてもツラかったです。特に独立当初は。

これについては、月日がたつにつれて

「ボランティアやプロボノより高い価値を提供すればいいや」

「(犯罪でないかぎり)そもそも人の職業やお金の稼ぎ方にいちゃもんつける奴はアホ」

と思えるようになったことで解消しました。

NPO業務サポートをやってから:精神的な変化

もともと活動や業務を行うリソースが少ないのがNPOの特徴というのもあって、少ない人・時間でも確実に業務を行えるように「仕組み化・ルール化する」というところにこだわっていたのもあり。

それをいかんなく発揮して今回も取り組んできました。いまでもそれが大事だと断言できます。

ですが、「こればかりずっとやるのもつまらんし拡がらないな」と正直思うところもあり。周りの人に前途をけっこう相談してました。笑

 

試しにこれまでの業務で自分がいきいきしていた場面はなかったかと考えていると、以下のような答えが出てきました。

・「どうやってこの仕事を効率よくできるか」「いかに仕組み化・ルール化して頭を使わずにすむ業務にするか」というのを考えること

・NPO活動のもやもやしているところを聞いて整理すること

・NPO活動のビジネスモデル化、アイデア出し

・NPOぽい活動の相談に乗るなかで「この人は何を伝えたら行動するのか」「スムーズに理解してもらえるか」を考えること

我ながらマニアックですし、残念ながらNPOやソーシャルビジネスに関することでなければ、この能力はぜんぜん発揮されません。笑

 

ですが、こういう結論が出てきたとき、

「もっといろんなことをやってみたいな」

と思うようになりました。

NPO業界について思ってること

(ことわっておきますが完全主観でお届けします。)

NPO法が施行されて20年。「ソーシャルビジネス」という言葉が日本に現れて十数年。

日本のNPO法人の数は日本のコンビニと同じ数くらいあり、まだ法人格を持たず任意団体としてやっているのも含めるとけっこうすごい数になります。

(ちなみにNPOも含む「ソーシャルビジネス事業者」は日本に20万社ほど存在するそうです。)

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NPOに限った話になりますが、NPO法人の基本スタンスは「(要請があったらよっぽどの理由がない限り)入会を拒めない」ことや「収支報告の開示が義務づけられてる」ことからもあるように、「オープンであること」です。

ですがこの「オープンであること」は良い面である一方で、「脆弱である」という面ももつ諸刃の剣でもあります。

 

組織運営やマネジメントなどをやったことのない人たちでもやろうと思えば団体・法人をつくれる一方で、

活動がうまくいかなくても、誰も対応できないままでも、(有償/無償に限らず)誰かに助けを求めるでもなく「手が足りない・やりかたが分からないからしょうがない」で済んでしまう。

 

人手や時間、お金がないので、多種多様なツールや活動を支援するサービスが無償もしくは安価で提供されています。これは本当に素晴らしいことです。

が、その影響もあって「便利にしたい、楽になりたいから無料でくれるのが当たり前」みたいになってるのも事実です。特に小規模な組織であればあるほど。(昔の私もそうでした。)

 

(問題に困っている当事者からお金を取れない場合もあるのは百も承知ですが)いまだに「無料でサービス提供」や「全員ボランティアで」という世間一般のイメージは消えてません。

世間一般だけではなく、当の活動をやっている本人たちですら「事業活動でお金もらいづらい(だから寄付)」感が漂ってます。

 

もちろんすべての団体がそうだとはもちろん思いません。事業活動で価値提供しながらスタッフを雇用して安定した組織体制でやっているNPOもあります。

ですが、それができているのはたくさんあるNPOのなかでも少数ではないでしょうか。

 

困るのが自分たちだけだったらまだいいです。

が、ある社会問題で困っている・苦しんでいる人を助けるのがソーシャルビジネス、とした場合、サービス提供者側であるNPO側のこの状況がずっと続くといちばん困るのは、当の「困っている人・苦しんでいる人」です。

 

自社よしお客よし社会よしの「三方良し」がビジネスの基本だと思いますが、

行政や企業では入り込めない社会問題解決をやる、という無理ゲーな状況に加えて、

この「オープンであるが故に脆弱」という根本的な問題を抱えていて、

こういった不安定な状態でサービスを享受する社会問題で困っている・苦しんでいる人がまだまだ多くいる、

という三方ビミョーな状態、がマクロで見たNPOやソーシャルビジネス界隈だと思っています。

自分のビジョン

もちろん根深い原因があるからこそ社会問題なわけですし、そうそうカンタンに解決にはいかないことくらい百も承知です。

NPOやソーシャルビジネス界隈を知って8年、働きだして7年。そんな世界のなかで働いてきたからこそわかっています。

(あと私は人間が便利で豊かな生活を望む限り、社会問題は手を変え品を変えなくならないと思っていますし、それを解決しようと新たな事業者が生まれ続ける流れも変わらないと思っています。)

こういう現状と未来があるからこそ、独立してからずっと変わっていない、

「社会にいいことをして物心ともに豊かであること」を自分のビジョンとして、

すでにやっている、これから取り組もうとするNPOやソーシャルビジネス事業者、個人のサポートをこれからもいろいろ行っていきます。

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独立するにあたって、屋号をつけないといけなかったので、”BANDWAGON”という屋号を実はつけています。(個人事業主だとあまり使う場面ないですが。)

ロゴもちゃっかり自作しました。(ほんとうは別デザインでつくりたかったのですが、同名のカバン屋さんに先を越されました。)

↑の理由もそうですが、車輪の形にしているのは、法人やビジネスの運営・実施にあたってはいろんな要素が必要で、ひとつでも欠けたりいびつだったりすると車輪のように回ることはできないよ、そして車輪のようにうまく法人やビジネスが回るようにするよ、という意図も入ってます。(音符をちょっと加えているのは完全に好みです。)

【これからやりたいことの方針】

・意欲的に長く続けられるNPO・ソーシャルビジネス事業者の輩出・サポート

これまで団体向けのサービスをうたってやってきました。

ですが一方でもう少し「創業や運営のところで迷っている」個人に向けてサポート(相談や手法の検討)も本腰入れてやってみたいと思います。

・NPO・ソーシャルビジネス事業者が事業活動に邁進できる環境の提供(煩雑な業務の切り出し・アウトソース・ネットワーキング)

やり方は気をつけないといけないですが、バックオフィス系の業務は集約して他の人にやってもらうことができると自らやってみて思いました。

ランサーズをはじめもともとあるクラウドソーシング、オンライン秘書やら自動化のサービスが台頭しているなかでずっと業務サポートを行い続けているのは不安がでてきた、というのもあります。

ちょっと考えているのは、

「お金もらう前に自信をつけたい人」をつなげてその業務をやらせてみる → 「自信や感謝の声が積めたら報酬設定できる」みたいな。

・活動の成果や及ぼす効果の可視化(インパクト評価)・提言のサポート

その活動が社会や地域にどれだけのインパクトがあるのか、どういうプロセスで行っていけばインパクトを出せるかを考えるところが薄いのが、いまの非営利セクターの課題のひとつです。

いまは補助(お金)つきで行政とNPO、第三者(コンサル)がテスト的にやっている事例が多いですが、これを「自分たちでしっかりできる」ための仕組みができたらいいなと思っています。

・非営利セクターだけでわちゃわちゃするのではなく、営利セクター(企業など)や一般市民との協働(課題ベースではなくメリットや楽しさベースにしたい。)

事例はすでにありますし、社会問題の内容によってまちまちなのは百も承知ですが、「こうなればよくなる」というより「こうなればより(お互いが)楽しい/メリットがある、さらに社会にとっても良い効果になる」というのをもっとつくれないかと思っています。

個人的には(いわゆる)普通の個人起業家みたいな人たちと一緒にやれたらなぁと思ってます。一人ではできないので。

 

2年目はメインの業務サポートをやりながらも、より↑を実現できる仕事をつくっていきます。

あと個人的には楽器が吹ける・コンサートができる家を作りたいです。

 

まだまだ駆け出しですが、これからもよろしくお願いします。